「ノート」とは何のためにあるの?
ノートといえば、何をイメージしますか?
記録を残すためのメモ、
情報整理のため、
思考の整理のため、
アイデア出しや発想を書く、
また、学生の方なら、先生の板書を書き写すためのもの・・・
と、考えると思います。
ここでご紹介したいのは、
ある会社で紹介されている「ノートの使い方」であり、
その会社とは、あの世界最強のコンサルティング会社「マッキンゼー」です!
マッキンゼーと言えば、
勝間和代さんが以前在籍していたことでも有名ですよね。
マッキンゼーでは、
何のためにノートをつくり、ノートを使うのか。
答えは、シンプルです。
問題解決を行うために、ノートを、
「思考ツール」「問題解決ツール」として使っているのです。
そう、単なる備忘録ではない、ということです。
マッキンゼーのノート術を習得すれば、
ノートを書くだけで思考を深め、
思考を整理し、記憶の定着が期待できちゃいます♪
ノートの取り方が今でもよく分からない人は、かなり必見です!
ではさっそく、「マッキンゼー」が伝えている
「マッキンゼーのノート術」を一緒にチェックしていきたいと思います♪
マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company, Inc.)は、
1926年にシカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼーにより設立された、
アメリカ合衆国に本社を置くコンサルティング会社。
社名の「カンパニー」は「仲間達」の意味。
ノート術を知る前に、ノートに対する誤解を知ろう♪
そもそもノートとは、
「先生の板書を写すだけのモノ」と考えていなかったでしょうか?
実はノートは、物事を忘れないようにするために、
ただ「書き写す」という単純な行為ではありません。
あまりにも当たり前の行為すぎて、
日頃は意識しないかもしれませんが、
私たちがノートに書くという行為をする最大の理由は、
書くことで思考を深め、
さらに思考を「整理」して、
記憶の「定着」を促進するためのツールであるということです。
私が見るかぎり、多くの人の「ノート」に対する認識は間違っています。
いつもノートを取って真面目に一生懸命取り組んでいるのに、
なかなか結果が出せない=問題解決につながらないという人の多くが、
ノートをこんなふうに使っています。
・とりあえずのメモ
・単なる記録や議事録
・思考の書き殴り
・見た目だけきれい
こうしたノートとの接し方、
ノートの使い方に決定的に足りないものは、
「ノートを使って思考を深め、整理する」という要素です。
あなたは英語を勉強する時、
英語を覚えるためにも、何度も何度も同じ英語の単語や文章を、
繰り返しノートに書き続けていった経験はありませんか?
そのように、
記憶に定着させることが、ノートの目的であり、
以前頭の中にインプットしたものをアウトプットするためにも、
ノートに「書く」という行為が必要なのです。
■まとめると・・・
書き写して、情報を保存するためではなく・・・
本来の目的は、
1、記憶を定着させるため
2、思考を整理するため
3、アウトプットするため
の、ノートであるということです◎
ここをしっかり押さえておきましょう♪
1、仮説を考えながらノートに取る
すべては仮説から始まる、というのが問題解決の大前提です。
仮説とは、問題解決をするときの、
「問題」に対する「仮の答え」を書いていくものです。
何の仮説も立てずに、問題解決しようとすると、
考えてしまう範囲は無限に広がる一方です。
時間をうまく有効的に使うためにも、
「仮説を立てる」というのが、大前提だというのです。
■仮説を考える例
あなたが「毎日、30分のランニングをしよう」と決めたけれど、
なぜか3日坊主になってしまい、続けられない・・・
という問題を抱えていたとしましょう。
そもそもランニングという「運動をする」という目的は、
1、健康のためになる
2、体型維持になる
3、気分転換(リフレッシュ)になる
など、メリットがある中で、
どうして続けられないんだろう?と、どこに問題があるのかを考えるとします。
<問題発見のための仮説>
・ランニングシューズに問題がある
・ランニングをする時間帯に問題がある
・ランニングのコースに問題がある
など思い浮かぶことを、書きながら検証していきます。
■「Where」「Why」「How」の3つがポイント♪
ここで問題解決につながる情報を読み取るには、
1、Where(問題の在りか)
2、Why(原因)
3、How(対策)
この3つがポイントなので、
ぜひメモをしておいてください!
とくに、「Where→Why→How」の順番が非常に重要です!
まずは、どこで(Where)問題が起こっているのか、
問題の在りかを明確にしてから、
原因(Why)や対策(How)を考えるようにしましょう。
3つのポイントを使って考えた結果・・・
この場合、ランニングコースは非常に景色もよく、
道も舗装されていて、ランニングしていても、
特に体に負担もなさそうだと考えます。
だからこそ、「ウォーキングをする時間帯に問題がある」
という仮説がいちばん有力となってきます。
ランニングの時間を検証すると、
会社からの帰宅後に30分という設定をしていたわけですが、
なぜ、(Why)を考えた時に、
やはり会社都合で、どうしても帰りが遅くなった時、
体力的に疲れてしまい、ついウォーキングをサボってしまったり、
実行してもなんとなく気分が乗らないことが多かったと気づきます。
そこで、
「ウォーキングをする時間帯に問題がある」という問題に対して、
どのように(How)対策すればいいのか、
何をすれば「問題解決」につながるのかを考えていけば、
より課題解決策につながりるため、
物事がだんだんと整理され、解決されていきます。
この場合の解決策としては、
●夜は疲れている→朝の出勤前のランニングにすする時間を確保する
●電車通勤している→電車通勤を辞めて歩くか小走りで行く
という対策が浮かんでくると思います。
ノートをうまく活用しながら、
問題の本質から外れない仮説を立てることができれば、
問題解決に大きく弾みがつきますね!
2、アウトプット思考で考えてノートに取る
問題解決のためにノートに何かを書いていくという行為は、
ノートに書くことがゴールではありません。
エンドプロダクトという「最終的な成果をつくる」というゴールに向けて、
アウトプットを意識して行うのが今回のノート術のポイントです。
■アウトプットのしかたとは!?
ではいったい、どのようにしてノートを使いながら、
アウトプットをかたちにしていくことができるのか。
その秘密は「サマリー」を、
常に意識してノートをつくることにあります。
「サマリー(Summary)」とは、要約や概要という意味ですが、
ここでいうサマリーはもう少し深い意味を持つものです。
コンサルタントの世界では
「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれる「事実」と「その理由」を積み上げた
「提案」のためのフレームワークがありますが、
サマリーを意識することは、まさに、
ピラミッドストラクチャーを意識するのと同じです。
つまり、メッセージや情報をわかりやすいかたちにまとめて、
すぐに伝わるようにする作業が「サマリー化」ということです。
アウトプットをするためにも、
アウトプットのためのインプットが非常に重要になります。
普段から得た情報に対して、考える癖をつけて、
自分なりの意見を持つようにしておくことが必要です。
それが、自分独自のオリジナルな意見にもなり、
アウトプットした時にも独創的な自己主張となるわけです。
情報は、単に知るだけでは意味がなく、
自分なりに考えて、自分なりの見解を持つことで、
初めて意味や価値が生み出されます。
そのために重要なのが、このアウトプットという作業です。
情報に溺れてしまわないためにも、
普段から、自分の頭で考え発信する力を付けるようにしましょう♪
■▷▷アウトプットすることで得られる5つのメリット
1、記憶が定着しやすくなる
2、気づく力がつく
3、人に伝える力がつく
4、知ったかぶりを卒業できる
5、企画力や発想力がつく
3、ストーリーラインで考えてノートに取る
マッキンゼーのノート術の特徴は、
すでに起こった過去の記録ではなく、「問題を解決すること」、
つまり、未来をよくするための
「プロアクティブ」なノートというところにもあります。
ストーリーラインで考えるという意味は、
一部分だけを見て物事を考えるのではなく、全体像をつかんだうえで、
物事が置かれている状況を見て、
それからその物事がどう変化していくのかを考えることから考えていきます。
■▷▷問題解決のための「ストーリーライン」
・問題設定とイシュー(重要な課題)を決める
・課題を整理して構造化する
・現場の情報をリサーチする
・解決策(打ち手)の仮説を立てる
・仮説を検証する
・解決策を決める解決策を実行する
というストーリーラインに沿って、
ノートを使い分けながらゴールに向かっていきます。
つまり、ノートそのものが、
問題解決のストーリーが描かれた脚本になっていることが大切なのです。
このストーリーラインを常に意識して考えていくと、
必然と、問題解決の方向へ導かれていきます!
ぜひこのストーリーラインをメモをしておくことを、オススメします♪
これであなたも一流の仲間入り♪
いかがでしたか?
今まで無意識に使っていたノートの取り方を、
一流式のやり方にちょっと意識を変えてみるだけで、
あなたの人生は、
ノートに書けば書くほど、みるみるうちに、
良い方向に人生が大きく変わり始めるかもしれません♪
気がつけば、あなたの何気なく書いたアイディアが買われて、
「億万長者」になれる可能性だってあるかもしれませんよ!?
結論は、
1、仮説をたてる
2、アウトプット志向
3、ストーリーラインを使う
です!
ノートによって、
あなたの人生に奇跡が起こりますように・・・