和食や洋食などのコース料理のマナー、皆さんは自信はありますか?
カトラリーを使う順番、フォークやナイフの持ち方、肉や魚の切り方など、細かいところにまでマナーがあるので、慣れていないとずらりと並んだカトラリーを見るだけでも緊張してしまいますよね。
せっかくのおいしい食事も、緊張してなんだかあんまり楽しめない…なんてことも。
そんな時は、せめてティータイムくらいはリラックスして優雅に楽しみたいですよね。
おいしい紅茶にスイーツ。嫌なことは棚の上に置いといて、気の知れた仲間と談笑しながらほっとひと休み。
でも、ちょっと待ってください。
あなた今、紅茶に入れたレモン、どうしましたか?
まさかティーカップに沈めたままにしていませんよね?
意外と知らない紅茶のマナー、あなたはできていますか?
優雅で上品にティータイムを楽しむために、紅茶のマナーを覚えておきましょう!
レモンティーのレモンの行き場って…?
紅茶の定番、レモンティー。
カップの横に添えられた薄切りのレモン。
あなたはまず間違いなく、レモンを紅茶に入れますよね。問題はそのあとです。
正しいマナーは、飲む直前にレモンを入れて、スプーンで2~3回かき回してから取り出します。
長く入れっぱなしにすると、苦みが出てきてしまいます。レモンを入れたら、さっと取り出しましょう。
取り出したあとにもポイントが。取り出したレモンは、ソーサーの奥側(カップの向こう側)、または、あれば専用の皿に置きます。レモンを入れるのに使ったスプーンも、使い終わったらカップの向こう側に置きましょう。
どう扱ったらいいのかわからずに、とりあえずレモンをカップに沈めたままにしていた人。さぞかし酸っぱかったのでは?
レモンティーのマナーを押さえて、おいしい紅茶を楽しみましょう!
カップの持ち方にもマナーが
フォークの持ち方、ナイフの握り方と同じように、ティーカップにも持ち方があるってご存知でしたか?
カップを持つとき、多くの人は無意識に、取っ手に指を入れて持ちますよね。実は、紅茶ではこれがNG。
紅茶の場合は、取っ手を指でつまむように持ちます。
この持ち方だと、なんだか自然に小指がピンと立っちゃいますね。
取っ手に指を入れて持つのは優雅でないとされていますので、紅茶を飲む時には、ちょっと意識してみてくださいね。
また、カップを両手で持つのもNG。
紅茶は通常、アツアツのお湯で淹れて、アツアツの状態で提供されるもの。当然カップも熱くなってしまいます。しかし、カップを両手で持つと「私はぬるい紅茶を飲んでいる」というアピールになってしまい、ホストに対し失礼な態度をとっていることになってしまうのです。
マグカップに入ったカフェオレを飲むのとは、わけが違います。ティーカップは必ず片手で持つようにしましょう。
片手で持つもうひとつの理由は、ティーフードを触った手でカップを触らないため。
サンドイッチやスコーン、マカロンやクッキーなど、紅茶とともに提供されるティーフードは、片手でつまめるものが多いですよね。
そのティーフードをつまんだ手でカップを触るのはNGです。カップが食べ物の油で汚れてしまいます。ですから、カップを持つ手は右手、食べものをつまむのは左手と、使い分けるようにしましょう。
正解が分からなくて戸惑っていたあなた。これでもう、ティータイムもこわくありませんね。
ほっとひと息つけるティータイム、正しいマナーで、おいしい紅茶を楽しみましょう♪