クリエーションクリエーションクリエーション!!!
こちらのミュージックビデオ、ご覧になった方も多いのでは?
こちらの動画は、ミュージックビデオにありがちなシーンを並べて歌にした、岡崎体育の「MUSIC VIDEO」。
「わかるわ~」「あるある」とネットで話題を呼び、Youtubeでは昨年のリリースから2200万回以上再生され、岡崎体育はこれをきっかけに一躍有名アーティストの仲間入りをしました。岡崎体育は知らなくても、このMVは見たことがある、という人も多いかもしれませんね。
岡崎体育のMVの中では「MUSIC VIDEO」が飛びぬけて再生回数が多いため、岡崎体育=MUSIC VIDEO という方程式になってしまう方も多いかも…?
しかし岡崎体育が5月以降、立て続けに公開した2曲のMVもまた、「面白い!」「なんだこれは」と話題になっています。
あなたはもう見ましたか?
イントロからゴリゴリのロックバンドを従えて、いきなりカッコイイ音を鳴らしているこの曲。5月11日に公開された「感情のピクセル」です。
「えっ、めっちゃ本格派のロックじゃん。音楽の方向性が変わったの?」
とファンは混乱。と思いきや…
\どうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい/
テイストが!テイストが全然ちがうではないですか!!!
あんなにかっこよくロックな歌詞だったところから、ひらがな全開、着ぐるみの動物たちが登場するほのぼのとした画に。しかも曲調はロックなままだから、そのギャップに思わず笑ってしまいます。
この動画に寄せられたコメントには…
イントロ時私「岡崎体育も変わったな〜」
聴き終わった後私「よし、何も変わってなかった」
などなど、『岡崎体育らしい』というコメントが多く寄せられました。
電車など大勢の人がいる公共の場所で見るのには注意が必要です。笑ってしまうので。
「感情のピクセル」のリリースから2週間後、5月26日に公開されたのがこちら。
えっ、なんて?
「Natural Lips」というこちらの曲は、字幕がないと何て言っているんだかよくわかりません。
雰囲気だけかっこいいけど、歌詞をよく見てみると、特に意味をなさない言葉を並べているような気がしなくもないです。
ちなみにこの曲、世界的に有名なギタリストのレイパーカーJr.がギターのパートを演奏しているのだとか!
レイパーカーJr.は、あの有名な「ゴーストバスターズ」の主題歌でギターを弾いているあの人。
レイパーカーJr.は知らなくても、この曲はあまりにも有名。聴いたことがある人もいるのでは?
ご存知ない方はこちら!
レジェンドと言われる世界的ギタリストにオファーしたせいで、MV自体には予算を割けなかったそうです。
どうりで音は無駄にカッコいい曲なわけです。
ちなみに「Natural Lips」は、昨年こんなことをやってみたのをきっかけに、曲にしてみることを思いついたのだそう。
爆笑。
なぜ日本語なのに英語っぽく聞こえるのには、Rの発音を巻き舌にして英語っぽくしたり、音と音の繋がりを英語っぽく発音してみるなど(リエゾン)、かなり工夫しているようです。
そんな、ネットでのバズを強みにしている岡崎体育が、「感情のピクセル」「Natural Lips」を含むアルバム「XXL」を6月14日に発売しました。
音楽は、CDを買う時代から、ダウンロードする時代に。また、わざわざ買わなくても、ストリーミングサービスで聴き放題という時代で、彼がここまでCDにこだわるのには理由があります。
彼のTwitterではこんなことをツイートしていました。
CDの売上枚数と、ヒット曲とが必ずしもイコールではなくなってきた近年の音楽業界で、「長く音楽を続けたい」という純粋な目的でCDをリリースしたのです。
自分たちくらいが、CDに愛着があるギリギリ最後の世代な気がするんですよね。もっと若い人たちの間には、CDを買う文化が最初からないかもしれない。
アーティスト本人が発信することで、彼らのあいだでちっちゃい火花くらいでいいから「盤を手に入れる」体験が生まれたらいいなって思いがあります。
京都・宇治の自宅で、ひとりで楽曲制作をおこなっている岡崎体育。
ネットで話題になるような、バズを目的にしたおもしろい楽曲をつくっているだけではなく、アルバムには、こんな曲も収録されています。
多くの人にシェアされるようなキャッチーな曲から、彼が本当に作りたくて、伝えたいこと込めてをただただ真面目に作った曲まで。岡崎体育の才能の振り幅は、驚くほど大きいんですよね。
本人が言うように「いっぱい好きな曲を書きたい」という願望が、CDが売れることで実現できれば、それってすごくカッコよくないですか?
パッと見は「ふざけてるの?」とも思える曲を発信している岡崎体育。
実はとっても真面目に音楽をやっている人なんですね。
岡崎体育のニューアルバム「XXL」の目標は、「10万枚セールス、オリコンウィークリー6位以内」。
発売初週の結果は、オリコンウィークリー2位。
ランキングの目標は達成していますが、果たして10万枚売れるのか!?
売上枚数とともに、今後の岡崎体育が発信する楽曲にも注目したいですね。