「日本赤十字」って一体どんな団体なんだろう?
「日本赤十字」って一体どんな組織で、
何をやっているところか知っていますか?
名前はよく聞くけど、
病院関係なの?
それとも、
海外でも活動しているって聞くけど、
ボランティア団体?
と様々疑問に感じている人も
多いのではないでしょうか?
実際に活動している姿や現場を
普段なかなか見ることもないので、
あまりどんな団体か具体的に把握されていない・・・
というのが本音だと思います。
今回は、そんな彼らの実態に
迫ってみたいと思います。
世界190ヵ国地域に広がる赤十字社
赤十字は
世界最大の人道機関と言われ、
現在では190ヵ国地域に
赤十字があると言われています。
日本赤十字というのは名前の通り、
「日本の赤十字」という意味だそうです。
世界中の赤十字間の
ネットワークと連携を取りながら、
支援活動を行っているそうです。
赤十字は、アンリー・デュナン(スイス人:第一回ノーベル平和賞受賞者)が提唱した
「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」ことを目的とし、世界190の国と地域に広がる赤十字社・赤新月社のネットワークを生かして活動する組織です。
日本赤十字社はそのうちの一社であり、西南戦争における負傷者救護で初めての活動を行って以来、国内外における災害救護をはじめとし、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動しています。
海外の支援の「3つの活動領域」
活動には主に大きく分類して
3つ活動領域があると言われています。
■1,いのちを救う
自然災害、紛争、飢餓、病気・・・。
世界では、まだ解決できていない
たくさんの問題で苦しんでいる人たちが
たくさんいます・・・。
問題を1日も早く解決し、
そんな苦しみから
ひとりでも多くのいのちを救いたい。
そんな思いから、日本赤十字社は、
医療や災害救護などの
「いのちを救う」活動をおこなっています。
■2,生活を支える
「だれもが尊厳を持って
暮らせる社会を実現したい。」
そんな思いから、ボランティアで活動している人と
共に協力しあいながら、
一人ひとりの生活を支えていける
地域に密着した幅広い活動をおこなっています。
小さな子どもや・年配の方、
また障がい者の方を対象にした、
福祉施設なども運営しています。
■3,人を育む
「苦しんでいる人を救いたい。」
そう願う人の
力とこころを育むこと。
これも、日本赤十字社の役割の
ひとつとなっています。
支えるだけではなく、
人を育むことで技術や知識が生かされ、
さらに支援の幅が波及効果となって
未来へと広がっていくように取り組んでいるのです。
これらの活動はいずれも
基本的には支援先の国と赤十字社との
共同で行うのが一般的なようです。
赤十字の支援の最大の特徴としては、
①現地赤十字に
復興の開発ノウハウを伝えること。
②支援終了後も元の状態に戻らず、
その国が自立するための支援をすること。
とされているようです。
「支援」といってもかなり深い気がしますね。
様々な現場で赤十字に支えられてきた日本
なんだか「支援」と聞くと、
発展途上国などを中心に行われている
イメージがありますが、
最近でも日本こそ、
その赤十字の支援対象として
支えられていたこともあるのです。
それは、
2011年の東日本大震災の時です。
約100の国々から日本のために、
日本赤十字社に対して
「1000億円もの支援を行ってくれていた」
という事実があります。
歴史をさかのぼれば、
1923年の関東大震災のときにも、
日本は世界の赤十字社から
多大な支援を受けたこともあるそうです。
それが事実であれば、今の日本があるのは、
赤十字団体の存在があるおかげ!
といっても
過言ではないかもしれません。
日本に住んでいる私たちにとっては、
赤十字社はあながち
遠い存在ではないんです。
困ったときこそ助け合える繋がりを大切にしよう!
私たちが普段生活する中でも、
困った人がいたり、
困ったことが起きたときこそ、
助け合える人間関係が大切だと思います。
そんな精神のもと
活動しているのが赤十字ですが、
赤十字の考え方や精神は、
決して特別なものではなく、
私たち個人でも普段から意識的に
持っておくべきものであると思います。
日本は特に世界から
「おもてなし精神」が注目されている国でもあるので、
日本ならではの
人を思いやる気持ちを、改めて再確認しながら、
まずは目の前の人を、大切にしていきたいですね!