「いきなり団子」とは?
「いきなり団子」って知ってますか?
さつまいもとあんこを、団子の生地で包んで蒸した、熊本県の郷土料理です。
「いきなり」の意味は諸説ありますが、熊本地方の方言で「簡単・手軽」「直接」といった意味があるようです。また、突然(いきなり)来客があってもすぐに作ってもてなせる、という意味も重なっています。
熊本の方言で「いきなり」とは、「簡単、手軽」や「直接」という意味があります。
いきなり団子の名前の由来は、いきなり(突然)お客さんが来てもすぐに作ってもてなせるという意味と生のさつまいもを輪切りにして、いきなり団子生地で包んで蒸す「簡単に作れる団子」という意味が重なったものと言われています。
また、熊本の一部地域では、片付けが苦手な人をいきなりな人と言うので、それが転じてざっとしている事を意味し、ざっと作れる菓子との異説もあります。
その名の通り、簡単に作れる団子。
というわけで、3時のおやつにちゃちゃっと作っちゃいましょう!
世のずぼら女子を代表して、筆者(熊本出身)が写真付きで作り方をご紹介します。
材料をそろえよう
いきなり団子を作るのに必要な材料はこちら
・さつまいも 1本
・白玉粉 50g
・小麦粉 100g
・あんこ 適量
・塩 少々
・水 適量
さつまいも、あんこ、白玉粉は100円ローソンで買ってきました。お手軽!
小麦粉と塩は筆者宅にあるものを使用しますね。
材料はたったこれだけ。
1.いもを切る
さつまいもを1cm~1.5cmくらいの幅で切ります。
あんまり厚すぎると蒸し上げるのに時間がかかりますので、これぐらいの厚さが適当です。
切ったら皮をむいて、水にさらしておきましょう。
2.団子生地を作る
団子の生地を作ります。
ボウルに白玉粉を入れ、水を加えて泡だて器でサラサラになるように混ぜます。
ちなみに白玉粉、一袋70g入りでしたが、
いもの量を見て「これじゃ多いかな・・・」思ったので、
だいたい3分の2袋、約50gを使用しています。
水はだいたい100㏄くらいでしょうか。。。
適当でいいです、適当で。
このあと小麦粉を加えて固さを調整するので、だいたい100㏄入れてください。
白玉粉を水で溶いたら、ボウルに小麦粉を加えます。
白玉粉:小麦粉=1:2 の割合と考えますので、小麦粉だいたい100gと、塩少々を加えて手でこねましょう。
塩はボトルタイプのもので、だいたい8振りぐらいしました。適当です。
耳たぶくらいの固さ、手につかない程度にまとまったらOK。
手につくぐらいベタついているようであれば小麦粉を適宜加えましょう。
「ここまではかりを使ってないけど、こんな適当で大丈夫・・・?」
大丈夫です。なんとかなるのがいきなり団子のいいところ。
感覚を信じましょう。
生地が出来上がったら、なじませるために生地を少し休ませます。
この間にさつまいもとあんこの準備をします。
3.いもとあんこを合わせる
1で水にさらしておいたさつまいもを取り出し、キッチンペーパーで水気をふき取ります。
あんこを丸めて手のひらで広げ、さつまいもの上に乗せて合わせます。
手を濡らしておくと、手のひらにくっつきにくく丸めやすくなりますよ。
4.生地であんを包む
2で作った生地を棒状に伸ばし、個数分に等分して切ります。
切り分けた生地を丸めて伸ばし、3で作ったいもとあんこを合わせたものを包みます。
普通に伸ばすと生地の中心が薄くなりがちなので、端をつまんで少しずつ伸ばしていくようにします。
包んだら団子をラップで包みます。
それすら面倒くさい方はラップで包まなくても大丈夫。
この後に蒸した段階であんこが生地から飛び出す恐れがありますので、今回はラップで包みますね。
5.蒸す
ここまで出来たらあとは蒸すだけ。
蒸し器がなくても大丈夫。鍋用蒸し器(写真)を使えば、フライパンが蒸し器に早変わり。
こちらの鍋用蒸し器は100円ショップに売ってます!
フライパンに水を入れて火にかけます。
沸騰したら蒸し器の上に団子を並べ、ふたをします。
あとは、中火で20分蒸すだけ。
できあがりを楽しみに待ちましょう!
できあがり♡
蒸しあがったら鍋から取り出します。熱いので気を付けて!
できあがりがこちら。
あつあつ、ほくほく、ほわぁ~。
甘~いさつまいもとあんこが絶妙にマッチしています。
蒸したてあつあつを食べるのがおすすめです!
冷めてしまったら団子が固くなりがちなので、レンジで温めてから食べるとよいですよ。
と、ここまでいきなり団子作りをご紹介してきましたが、
驚 く な か れ
なんと、はかりを一切使っていません!!!
すべて目分量。それでもご覧のとおりの仕上がりです。
これなら、ずぼら女子でもお料理初心者でも、簡単に作れますね!
秋の味覚さつまいもを、いきなり団子で味わってみてはいかが?