坂口さんが罹った難病「突発性大腿骨頭壊死症」とは?
「特発性大腿骨頭壊死症(とくはつせいだいたいこっとうえししょう)」
という病名はあまり聞くこともありませんし、読み方も難しいですよね。
この病気の特徴は、
太ももの付け根、股関節に組み込まれているボールのような形をした骨。
その部分を「大腿骨頭」と呼んでいます。
この大腿骨頭の周りになんらかの理由で
血が巡らなくなると、組織が死んで「壊死」してしまうことです。
壊死に至る血流の減少の原因は
まだ突き止められていないそうです。
症状としては、骨が壊死してもすぐに痛みなどの症状が出るわけではなく、
大腿骨頭がつぶれた時に痛みが出始めるようです。
最初のころの痛みは、
安静していれば2~3 週間で消えることも多いのだけれども、
また痛みが強まったときには、
症状が進行してしまっているそうです。
この病気は年間2000~3000人が発症し、
年代は30~50代が多いとされています。
治療方法としては壊死した部分を、手術で切ったり、
人工関節に置き換えたりする方法があります。
ただ、治療は長期間に及ぶこともあるため、
その間は、坂口さんのように仕事を控えたり、
休止しなければならないということになります。
他にも実は同じ病気にかかっていた芸能人
■ケツメイシのRYOJIさん
音楽グループ・ケツメイシのRYOUJIさんもTBS系情熱大陸で病気を告白し
「立っているとか普通に歩くのが一番つらいんで」と病気の症状も語っていました。
周囲に余計な心配をかけたくないという思いで、
できるだけ伏せてきましたが、活動への影響を考慮して発表に踏み切ったそうです。
■故・美空ひばりさん
故・美空ひばりさんもそうで、最後の舞台は、
かなりの痛みをこらえながらだったと言われています。
彼女の場合は慢性肝炎も併発していたそうです。
■堀ちえみさん
堀ちえみさんも2015年にこの病気にかかり、人口股関節を入れる手術をしています。
実際に彼女のブログではこう書かれています。
人工股関節のことですが、
当時はとても悩みましたし、怖かったのですが、
私の場合歩けるようになるには、
手術しかないとの医師の判断です。
でもあくまでこれは、お医者さまの判断で、
手術しないと生死に直接影響をする訳ではないので、
何日間か考えさせてもらったのです。
特発性の難病で
原因不明の右大腿骨骨頭壊死です。
薬を飲んでも痛みは取れず、
右半身のあちこちにもダメージを受け、
庇っていた左足首や膝にも影響が出てきていました。
これが2015年の年明けすぐのことでした。
年末年始は、引っ越しを何とか終えたものの、
お正月もキッチンに
もたれながら立っているのが、やっとでした。
15年の2月、夫に背中を押され、
手術を決心しました。
「やればよくなる手段があるんだったら、
手術をやろう。まだ若いんだから、手術をすれば大丈夫。
早く治してたくさん歩こう!みんなで、楽しく旅行行こう!
ライブだってやりたいんだろ?」
それからは、まず病院の、手術の日程の空いている日。
そこが決まってから、
仕事関係のスケジュールの整理。
別日には、私が手術を受けられる身体かの検査。
また別日には、
自己輸血が必要になった場合のための自己血を採ったり。
検査がクリアできるか、ドキドキでしたが、
なんの問題もないということで、4月22日に手術をしました。
術後の回復も、お陰様でとても早くて、
リハビリも最初はきつかったですが、車椅子が外れたら、杖。
杖も絶対に早く外して、
普通に歩くんだ!と、
リハビリの先生も厳しい方で助かりました。
イメージ法を使って筋肉を鍛えて、長くて
1ヶ月の入院予定を、12日でオッケーをいただき
ゴールデンウィークの初日に帰ってきました
堀ちえみさんってテレビではいつも笑顔で明るい
イメージでしたが
2015年ではこの病に侵され苦しんでいたという事実には
私も正直驚きを隠せませんでした。
でも旦那様の献身的な介抱と支えがあったからこそ
完治することができたんではないでしょうか。
やっぱりひとは人の支えが
あってこそ、
なんでも乗り越えられるものなのかもしれませんね。
無期限休止を決めた坂口憲二さんのコメント
『ご報告』
私は、この度、芸能活動を休止するとともに長きにわたりお世話になっていました所属事務所も退社することといたしました。
一部報道にあったとおり、約3年前から体調を崩しており、このままでは仕事関係者の皆様にもご迷惑をお掛けすることになり、これ以上仕事を続けていくことはできないと判断しました。
私の病気は特発性大腿骨頭壊死症という病名です。手術を受け、約3年間で症状は以前より軽減されましたが、いつまた悪くなるかわからない状態でいざ仕事となったときに自分の力をセーブしながら続けるのも困難だと考え、この度の結論に至りました。
しばらくは治療に専念して、しっかり体調を戻してから、自分のできることをやっていきたいと思います。それが表現の世界なのか、また全く違った世界なのかは、今現在はわかりません…
自分のような人間がここまでやってこられたのも、業界の皆様、事務所の皆様、家族のみんな、そしてどんな状況でも応援してくれたファンの皆様だと思っています。
皆様には感謝しかありません。
本当にありがとうございました
坂口憲二
肉体美とその体力でもファンを魅了していた坂口憲二さん。
お仕事を離れて
痛みと困難な治療に向き合っていくのは大変つらいことですよね。
コメントからあふれ出ていた潔さ、
闘病への覚悟、前向きな姿勢が
きっと病気を克服する大きな力になっていくでしょうね。
こういう症状があれば要注意
この病気は骨壊死が発生しただけの時点では
ほとんど自覚症状はありません。
症状は骨壊死に陥った部分が潰れて
大腿骨頭に圧潰が生じたときに現れます。
自覚症状としては、比較的急に生じる股関節部痛が特徴的ですが、
腰痛、膝痛、殿部痛などが起こる場合があります。
初期の痛みは安静によって2~3週間で軽減することもありますが、
大腿骨頭の圧潰の進行に伴って再び強くなっていきます。
万一、大腿骨頭壊死症になり、
痛みが起きた場合でも、手術などの適切な治療により
痛みのない生活を送ることができますので、過度な心配は禁物です。
この病気は厚生労働省の特定疾患に指定されており、
医療費補助の対象となっています。
もし少しでもこのような症状を感じた場合は、
すぐに病院にいくことをおすすめするとともに、
特定疾患の申請については、整形外科専門医に
ご相談くださるとことをお勧めいたします。
やはり、何事も早期に対処していくことももちろんですが
健康に勝るものはありません。
常に普段から健康には気をつけていきたいものですね!
坂口憲二さんが1日も早く
回復されることを心から祈るばかりです。