朝晩ひんやりとしてきて、街を歩けばキンモクセイの香りが鼻をかすめる秋。実りの秋は、作物が収穫の時期を迎える季節でもあります。
秋の味覚といえば、さんま、きのこ、栗、などなど、たくさんのものがありますが、やっぱり外せないのはさつまいもですよね。
甘くてホクホクしていて、焼いても揚げても蒸かしてもおいしいさつまいも。秋においしさの旬を迎えますが、実は、全国各地にさつまいもを使った銘菓が数多くあるんです。
お土産にすれば喜ばれること請け合いの、さつまいもの銘菓をご紹介します♪
舟和の芋ようかん(東京)
東京土産の定番!浅草・舟和は、明治35年(1902年)創業、今年で115周年を迎える老舗和菓子店です。
定番商品の芋ようかんは、芋問屋を営んでいた創業者の小林和助さんが、当時浅草の和菓子職人であった石川定吉さんと共に作り上げたもの。当時は高価で庶民には手の届かなかった煉ようかんの代わりに、庶民にも親しみのあるさつまいもを使い、芋の蒸し方や砂糖の量などにもこだわって生み出したのが、舟和の芋ようかんです。
原材料のさつまいもを、一本一本手で皮をむき、着色料・保存料・香料などの添加物は一切使わずに作られた、素材そのものの自然な味を楽しめる芋ようかん。風味のよさと口当たりのよさで、子どもから年配の方まで幅広い層に人気のお菓子です。
この舟和の芋ようかん、ぜひ試してほしいおすすめの食べ方があるんです。
それが、
「焼き芋ようかん」。
この食べ方には2つのパターンがあります。
1つは、カットした芋ようかんを、そのままオーブントースターで焼く方法。
焼き芋のような香ばしい味わいになりますよ。
もう1つは、熱したフライパンにバターやマーガリンをひいて焼く方法。和菓子のはずの芋ようかんが、洋風の味わいに!お好みでアイスクリームやシナモンを添えると、まるでスイートポテトのようなおいしさに。お試しあれ♪
芋屋金次郎の芋けんぴ(高知)
高知に本店を構える、芋屋金次郎。国内契約農家のサツマイモを使用したお菓子が人気です。定番商品は、土佐銘菓の芋けんぴです。
さつまいもを棒状に切って、油で揚げて砂糖を絡めたシンプルなお菓子ですが、シンプルゆえに手間ひまがかけられた逸品。
前日、または当日に掘られたさつまいもは、鹿児島工場に運びこまれたその日のうちに加工されます。丁寧に洗浄して棒状にカットされたお芋は、すぐに下揚げされます。こうすることで芋の水分を飛ばし、新鮮な芋のおいしさを封じ込めることができるのだそう。
そうして下揚げされたを、本社のある高知の工場で本揚げ。最高級のなたね油と米油をブレンドしたオリジナルの油で揚げられた芋に、グラニュー糖で作られた糖蜜をからめ、乾燥させたら完成です。添加物や合成甘味料を一切使わずに作られた芋けんぴは、色ツヤもよく、カリッと香ばしいおいしさ。
お茶ともよく合うので、お茶うけ菓子としてお土産にするのもいいですね!
東京・日本橋のコレド室町店では、オリーブオイルを使った 揚げたて芋けんぴを食べることができます。
店内の工房で揚げられた、できたての芋けんぴは絶品!オリーブオイルを使用することで、素材の風味を逃がさず、表面をコーティングするようにサクッと揚がるので、より一層おいしさが増すのだそう。日本橋限定の商品なので、食べてみたい方は日本橋・コレド室町へ急げ!
唐芋レアケーキラブリー(鹿児島)
さつまいもの本場、鹿児島で人気のお土産がこちら、唐芋レアケーキラブリー。九州地方でいう「唐芋(からいも)」とは、さつまいものこと。さつまいもの中でもデンプン質を多く含む「黄金千貫(こがねせんがん)」を使用し、シンプルに作られたお菓子です。各地を飛び回るCAさんの口コミで人気に火がつき、鹿児島を代表するお菓子になりました。
自社生産のさつまいもを、自社工場で加工して生産するというこだわりのレアケーキは、 ほんのりと甘く、なめらかな食感が最大の特徴です。冷蔵庫でよく冷やして食べるのがおすすめ。
いかがでしたか?
思わずよだれが出ちゃうような、あま~いお菓子の数々。大切なあの人へ、また、お友だちとのホームパーティーへ、手土産として持っていけば、きっと喜んでもらえますよ。
オンラインでも買うことができる商品もあるので、気になった商品は取り寄せてみるのもいいかもしれませんね。
今がおいしいさつまいものお菓子、ぜひ味わってみてください♪