朝食やお弁当の定番おかず、たまご焼き。
甘い派と甘くない派で好みが分かれる料理でもありますよね。
遠足のお弁当に、お母さんの作ったたまご焼きが入っていると、テンションが上がったものです。
ふわふわで、できたてアツアツのたまご焼きを口に入れた瞬間、幸せな気分になれるような、素朴おいしさがあるたまご焼き。
できたてこそおいしいものの、お弁当のおかずとして食べると、冷えていてふわふわ感がなくなっている、なんてこともたまご焼きあるあるではないでしょうか。
卵を溶いて焼くだけ、というシンプルな料理ですが、作ってみると、思うようにフワフワにならない…なんて奥が深い料理でもあるんですよね。
ワンランク上のふんわりたまご焼きを作れるようになったら、彼にも喜んでもらえるかも!?
そこで、ふんわりおいしいたまご焼きを作るポイントを教えちゃいますよ♪
アレを入れるだけで!?料理上級者のふんわりたまご焼き
憧れのふんわりたまご焼きを作るポイントは、材料にあります。
それでは、そのレシピをご紹介します。
卵…2個
砂糖…小さじ2
みりん…小さじ1
塩…ひとつまみ
ここまでは、普通のたまご焼きの材料となんら変わりありませんね。
ここにある調味料を加えるだけで、たまご焼きが劇的にふわふわになるんです…。
それが、マヨネーズです。
卵をボウルに割って、マヨネーズ以外の材料を入れてよく溶きます。白身のドロっとした塊をなくして、なめらかになるようによく溶くことが、仕上がりをきれいにするポイントです。
よく溶いたら、マヨネーズを小さじ1入れてまぜます。
この時、マヨネーズが多少ダマになっていても大丈夫です。加熱すると溶けるので、大きな塊がなくなればOK。
あとは、脂をひいて熱した卵焼き用フライパンに、卵液を流し込んで焼くだけ。
一度に流し込む量は、フライパン全体を卵が覆うくらいに留めます。あまり多いと巻きにくいため、適量を心がけましょう。
奥から手前に巻いたら、巻いた卵を再びフライパンの奥のほうに移動させ、再び卵液を入れ、奥から手前に卵を巻いていきます。
卵液がなくなるまでこれを繰り返したら、完成です。
あとは、焼きたては崩れやすいため、粗熱が取れてから食べやすい大きさに切りましょう。
たったこれだけ。
マヨネーズを入れて焼くだけで、ふわふわのたまご焼きになっちゃうんです!
しかもこのたまご焼き、冷めてもフワフワのままなんです。だから、お弁当のおかずにも最適。冷めてもおいしいたまご焼きを味わうことができちゃうのです!
なんでマヨネーズを入れると、ふわふわのたまご焼きになるの?
たまご焼きが冷めると固くなってしまうのは、加熱されるとき、たんぱく質が固く結合してしまうから。
卵の主に白身に多いとされるたんぱく質。このたんぱく質は、アミノ酸が連結してできた分子で、通常は特別な立体構造をしていますが、アミノ酸の間に働いている水素結合という力で立体構造を保っています。
ところが、たんぱく質を加熱していくと水素結合が切断され、立体構造が崩れていきます(たんぱく質の変性)。
ゆで卵ができるのは、加熱によってたんぱく質が固まるから。
この構造が崩れることで、たんぱく質同士がくっついて固まります。卵を加熱すると固くなるのは、このためです。
そこで登場するのがマヨネーズ。
マヨネーズは、植物油と酢を卵黄と混ぜ合わせることで乳化させてつくられています。このマヨネーズの乳化された植物油や酢が、たんぱく質の構造に入り込み、たんぱく質の結合をソフトにしてくれるのです。
そうすることで、たまご焼きがふわふわの仕上がりに。
さらに、乳化された植物油は冷めても固まらないため、時間が経ってもたまご焼きはふわふわのままなんです!
いかがでしたか?
たったこれだけで、ふわふわのたまご焼きが作れちゃうんですから、試さない手はないですよね!
冷めてもおいしいふわふわのたまご焼きで、彼の胃袋を掴めちゃうかも!?
今日からあなたも、たまご焼き上級者になっちゃいましょう♪