お弁当のふたを開ける瞬間って、わくわくしませんか?
まるで一つの芸術作品のように、彩り鮮やかにおかずが詰められたお弁当は、ふたを開けた瞬間にテンションも上がりますよね!また、きれいに詰められたお弁当は、それだけでおいしそうに見えます。
実は「味覚の8割は見た目」と言われるほど、料理における見た目は大きなウエイトを占めているのです。
家庭での料理であれば、1品を1つの器に盛り付ければ簡単ですが、お弁当はそうはいきません。弁当箱という限られたスペースに数種類ものおかずを詰めなければならないので、盛り付けのセンスが問われます。
でも実は、ポイントを押さえれば、お弁当はキレイに詰められるようになるんです!
弁当箱のフタを開けたとき、見た目で「おいしそう!」と思われるお弁当の詰め方を教えちゃいます。
ポイント①おかずの水気をしっかり切る
お弁当は、作ってから食べるまでの時間が空いてしまうもの。作ってから時間が経ったおかずを常温で放置すると、菌が繁殖して食中毒の原因にもなってしまいます。湿気の多いところにカビが生えるように、水分の多いところに菌は繁殖します。また、おかずに汁気が多いと他のおかずにも汁気が染みてしまうなど、お弁当にとってはいいことがありません。だから、おかずの水気はキッチンペーパーなどでしっかりと切るようにしましょう。
汁気の多いおかずはアルミやシリコン製のカップに入れて、汁が広がらないようにするといいですよ。おかず用のカップは色や柄がついているものもありますので、上手に利用すれば彩りと見栄えのよいお弁当ができますよ。
ポイント②ごはんに坂をつける
これは、1段のお弁当箱に使えるワザ。
ごはんとおかずを一つの箱に入れる場合は、ごはんにゆるやかな坂ができるように斜めに入れます。こうすることで、坂におかずを立てかけるように詰めることができるので、簡単に詰められて、見た目もキレイに見せることができますよ。
ポイント③サイズの大きいものから詰める
お弁当の詰め方の鉄則は、大きいものから順に詰めること。
ご飯
↓
大きいおかず
↓
中くらいのおかず
↓
すきまを埋める小さなおかず
という順番で詰めていけば、「メインのおかずを入れるスペースがない…!」なんてこともなくなります。
ポイント④彩りを意識する
見た目を美しく、そしておいしそうに見せるには、彩りが大事です。同系色のおかずばかりにならないよう、色のバランスを意識しておかずを用意しましょう。
おかずの色は大きく分けて6色。
白
ごはん、大根、じゃがいも など
黄色
卵、かぼちゃ、コーン など
赤
にんじん、トマト、鮭 など
緑
ブロッコリー、ほうれん草、ピーマン など
黒
わかめ、ひじき、黒ごま など
茶
肉、魚
全色入れる必要はありませんが、これらの色を意識してバランスよくおかずを詰めます。赤の隣には緑を置くなど、隣に反対色をもってくると、見た目も鮮やかになります。
また、仕切りに葉ものを使うのもひとつの手。緑が入ると見た目も鮮やかになります。しっかり水気をふき取ってから使うようにしてくださいね。
これら4つのポイントを押さえておかずを詰めれば、美しく、そして食欲のそそられるお弁当にすることができますよ♪
おかずづくりのポイント
お弁当は、作ってから時間を置いて「完全に冷えた状態で食べるもの」という前提があります。ですから、調理や味付けを工夫する必要があります。
ちょっと気を付けるだけで、よりおいしいお弁当にすることができますよ。
■炒め油は植物性
バターは冷えると固まる性質があるため、お弁当のおかずの調理には不向き。お弁当のおかずに炒め物などを入れる場合は、植物性の油を使うようにするとよいでしょう。
■お肉は脂身の少ない部位を
炒め油と同様に、お肉の脂も冷えると固まってしまい、味や食感を悪くしてしまいます。脂身の少ない部位のお肉を選べば、味や食感を損ねずに食べることができますよ。
■味の濃いおかず・薄いおかずの両方を用意
料理は冷めると味を感じにくくなるため、お弁当のおかずは濃い目に味付けをするのがベター。でも、箸休めとなる薄い味付けのおかずも必要です。メインとなるおかずは濃い目に味付けし、野菜などは薄味にしてバランスをとりましょう。
■おかずを詰めるのは粗熱を取ってから
出来たてアツアツのおかずやごはんをお弁当箱に詰めてふたをすると、弁当箱の中で熱気が冷めて水気になって、おかずが傷む原因に。おかず・ごはんは必ず冷ましてから詰めましょう。
ポイントを押さえて、おいしく美しいお弁当に♪
いかがでしたか?
ちょっとしたポイントを押さえてお弁当作りをすれば、いつものお弁当がグレードアップ!
おかずの作り方、詰め方を意識して、目でも舌でも楽しめるお弁当を作ってみてくださいね♪