暑い日がまだまだ続きますが、着々と秋が近づいてきているこの季節。
海に花火にお祭りに!イベント盛りだくさんだし、なんだか開放的な気分になる夏が好き!という人も多いかと思いますが、夏が終わって秋になっても、楽しいイベントだっておいしいものだってたくさんあるんです。
みなさん、秋の味覚と聞いて、何を思い浮かべますか?
さつまいも?栗?サンマ?
秋はおいしい食べ物がいっぱいですが、そんな中でもキノコ類って、群を抜いて安いし、キノコ自体にうまみ成分がぎゅっとつまっていてダシも出るし、なによりおいしいですよね。スーパーでは1年じゅう買うことができますが、キノコ類の旬は9~11月。まさにこれからが、1年で最もおいしくなる時期なんです。
スーパーでは、種類によって差はあれど、1パック100円以下で買うことができるものが多いので、お財布にもやさしいですよね。
安い、うまい、体にいいが詰まってる。
まずは筆者の思うきのこ類の素晴らしさを3つご紹介します。
その1 バターとよく合う
キノコといえば、シイタケ、舞茸、えのき茸、シメジ、エリンギ、などが、一般的にスーパーなどで出回っている代表的なものですよね。これに、秋になるとマツタケが加わるといったところでしょうか。
これらのキノコはまず間違いなく、バターと合うんですよね(マツタケは試したことがないので分かりませんが)。
バターを溶かしてソテーにするだけ、材料はバターとキノコとしょうゆだけ。
キノコを数種類贅沢に使うのもいいけれど、1種類だけでもじゅうぶん美味しさを楽しめます。しょうゆではなく塩コショウでシンプルに味付けしても◎。
たったこれだけで立派なおかずに早変わり!バターの風味食欲をそそられ、ご飯のおかずはもちろん、お酒のアテにも最適です。ベーコンを一緒に炒めても、肉のうまみが溶け出しておいしいですよ。
その2 ダシが出て最高
キノコ料理の定番のひとつ、炊き込みご飯は、秋の味覚としてハズせません。いろんなキノコをミックスして、炊飯器にぎっしりと詰め込んだら、調味料を加えて炊飯スイッチを押すだけ。たったこれだけで、キノコのうま味がぎゅっと詰まっていて、何のおかずがなくても何杯でも食べられちゃいます。釜との間にできたおこげもまた楽しみのひとつですよね。
キノコ自体からダシが出るので、調味料はシンプルでOK。
これを食べると「秋!!」と季節を感じることができます。
3.天ぷらにするとマジうま
特に舞茸とシメジは、天ぷらにすると最高においしいんです。揚げたてサクサクの状態のキノコの天ぷらを頬張れば、ダイレクトに秋を感じることができますよ。
天つゆにつけて食べるのもいいですが、ちょこっとだけ塩をつけて食べるのも、うま味、甘味が引き立ってよりおいしくなります。
これまたエンドレスで食べられそう。
和でも洋でもおいしく食べられるキノコ。
そのおいしさには、ちゃんと理由があるんです。
しかも、ただおいしいだけじゃない。キノコを食べると、体にいいことがたくさんあるんですよ!
それでは、おいしいだけじゃない、キノコの秘密を一気にご紹介しましょう。
シイタケは旨み成分の宝庫
先ほど、「キノコ自体からダシが出る」と書きましたが、中でもシイタケには旨み成分がぎゅっと詰まっています。
料理のダシをとるとき、代表的なものとして昆布やカツオ、煮干しなどがありますが、忘れてはいけないのが干し椎茸ですよね。
干し椎茸の戻し汁は煮物やお吸い物などのダシとして広く使えるのですが、このダシのうま味成分は、シイタケの持つグアニル酸です。
生のシイタケももちろんおいしいのですが、干して乾燥させることで保存がきくようになるだけではなく、うま味成分を高めることができるのです。
グアニル酸とは、三大うま味成分のひとつ。他にもグルタミン酸、イノシン酸はうま味成分として有名です。昆布やチーズにはグルタミン酸、カツオ節や煮干しにはイノシン酸が含まれているのですが、グアニル酸は、ほぼシイタケからしか取れないといわれています。生のシイタケにはほとんど含まれていないのですが、乾燥させることでグアニル酸が何倍にも増えるという特徴をもっています。
イノシン酸と、干し椎茸に豊富に含まれるグアニル酸は「核酸系」のうま味に分類されるのですが、これらは単独で使うよりも、「アミノ酸系」であるグルタミン酸のうま味と掛け合わせることで相乗効果が生まれて、うま味がアップすると言われています。干し椎茸のみでダシを取るよりも、昆布とシイタケでダシをとったほうがよりおいしくなる、というわけですね。
キノコの栄養素
おいしさだけではなく、キノコを食べるとうれしいことだってあるんです。
実はキノコ類には、食物繊維がたっぷり含まれています。
可食部100gあたりの食物繊維の量は、
マツタケ:4.7g
生シイタケ:4.1g
舞茸:3.5g
えのき:3.2g
ぶなしめじ:3.0g
レタス100gあたりの食物繊維は約2gですから、レタスよりも多くの食物繊維を含んでいるんですね。
食物繊維には、腸内の有害物質を取り込んで体外へ排出する働きや、コレステロールを下げる働き、脂肪の吸収を抑える働きがあります。
便秘を解消して、太りにくい健康的な体になるには、キノコ類はまさに救世主なんです!
ボリュームの割に低カロリー!キノコ類はダイエットの味方!?
キノコ類は、食物繊維が豊富なうえに低カロリーなので、ダイエットの強~い味方なんです。
キノコ類のカロリーは100gあたりそれぞれ、
・生シイタケ:50kcal
・舞茸:14kcal
・えのき:20kcal
・ぶなしめじ:20kcal
・エリンギ:20kcal
一般にスーパーで売られているぶなしめじ1パックが、約100g。しめじ1パックって、なかなかのボリュームですよね。
それを全部食べても、たったの20kcal!調味料を加えても、100kcal以下に抑えることができるんです。
これをうまく料理に利用すれば、いつもの料理のカロリーを抑えることができるんです!
例えば、
・パスタの量を半分にして、もう半分はえのきにする。
・お米の量を半分にして、キノコをたっぷり入れた炊き込みご飯にする
などなど、レシピ投稿サイトをみれば、キノコ類を使ったダイエットメニューがたくさん出てきます。いろんな調理法があるので、これなら飽きずにダイエットも頑張れそうですよね。
結論:キノコ類はコスパ最強
安い、おいしい、低カロリー、体にいい!
キノコ類はまさに、私たちのお財布にも体にもうれしい食材なんですね。
秋の味覚がたくさんで、あれもこれも食べたいけど、カロリーと体型維持が気になる…というあなた。
そんなあなたの強~い味方が、キノコ類ですよ♪
これからがまさに、キノコ類がおいしくなる季節。
旬の味を堪能して、同時に健康を手に入れてみませんか?