シェアリングエコノミーという言葉が聞かれるようになった近年。
カーシェアリングや民泊など、さまざまなサービスが誕生していますよね。
GIGIでも先日、シェアリングエコノミーのサービスの一つ、Airbnbをご紹介しました。
シェアリングエコノミーとは、
物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み。自動車を個人や会社で共有するカーシェアリングをはじめ、ソーシャルメディアを活用して、個人間の貸し借りを仲介するさまざまなシェアリングサービスが登場している。シェアエコノミー。シェアエコ。共有型経済。
モノを「所有する」のではなく「シェアする」という、シェアリングエコノミーの考え方が広がってきているんですね。
アメリカ・シリコンバレーを起点に成長してきたシェアリングエコノミーの市場ですが、4年前の2013年には約150億ドルだった市場規模も、2025年には約3,350億ドルの規模に成長するという見込みになっているのです。
3,350億ドルですよ。単位はドルです。
円にすると約36兆8500億円(1ドル111円換算)ですよ。
……大きすぎてよくわかんない数字ですね。
よくわかんないくらい、シェアリングエコノミーは急速に成長をしてきている市場なんです。
シェアリングエコノミーは世界で広がっている考え方で、アメリカでは自家用車の配車サービス「Uber」や「Lyft」といったサービスがすでに普及していますが、こちらは「ライドシェアリング」と呼ばれるもの。
これらは、利用者がスマホで専用のアプリを使って、タクシーではない一般人ドライバーの配車を依頼できるというサービスです。プロのドライバーが運転するわけではありませんが、幹線道路から外れた場所にいてタクシーが走ってない!なんて時でも移動には困りません。ドライバー側も、自分の空いている時間をドライバーとしての時間に充てることができるので、自分のライフスタイルに合わせてお小遣い稼ぎができて、とっても効率的。
ユーザーもドライバーも双方ハッピーな、マッチングサービスでもあるんです。
世界で広がりを見せているシェアリングエコノミーの様々なサービスですが、日本でも7月に、新しいサービスがリリースされました。
その名も「みんちゅう」。
ひらがなでなんとも親しみやすい響きですが、みんちゅうとは、いったいどんなサービスなのでしょうか?
駐車場・駐輪場をスマホで予約!?
みんちゅうとは、駐車場、駐輪場のシェアリングサービスです。
通常、車でお出かけした時には目的地に備え付けの駐車場、または目的地近くのコインパーキングを利用するかと思います。
駐車場って、行ってみないと満車かどうかわからないため、空いているコインパーキングを探して周辺をうろうろしてしまうこともありますよね。
近くのコインパーキングが空いてなかったら、目的地から離れた場所に停めざるをえなかったりします。
めちゃめちゃ不便ですよね。
でもそんなとき、「みんちゅう」を使えばその不便さを解消できちゃいます!
駐車場を使う時間帯に、目的地近くの「みんちゅう」に登録してある駐車場を、サクッとスマホで検索して予約。
あとは予約した時間、駐車場を使うだけ。料金はクレジット決済なので、その場で現金のやり取りは発生しません。
予約ができれば、空いている駐車場さがしにかける時間もなくなるので、時間の無駄もなくなりますよね。
また、駐車場だけでなく駐輪場も同様に利用できるのです。
みなさんは普段、自転車はどのように利用されますか?駅までは自転車で行って、駅からは電車で移動、なんて人も多いのではないでしょうか。
駅の周りでは特に需要のある駐輪場。しかし、特に都市部では駐輪場が不足しています。
公営の駐輪場は、定期利用の空きを待つ人が数百人いたり、一時利用も常に満車状態だったり、なんて地域も少なくないのです。
そうなると、どういう現象が起きてしまうか。
駅への動線上にある店舗前などの空きスペースに、不正に駐輪する人が増えてしまうんですよね。
不正な駐輪が増えると、目的があってお店に来た人が自転車を停めることができなくなってしまったり、通行の妨げになってしまったりするんです。
そこでまたまた使えちゃうのが、「みんちゅう」。
ユーザー目線でいうと、「できるだけ駅に近いところに自転車を停めたいし、駐輪場はお金がかかっちゃうから、近くの空きスペースに停めちゃえ」という心がはたらいてしまうもの。しかも、そういうところに限って、自転車は乱雑に停められています。
しかし、不正駐輪されてしまうお店側がみんちゅうに登録し、その空きスペースが有料の駐輪場として貸し出してしまえば、ユーザーの態度も変わってきます。不正な駐輪を減らすことができれば、街の景観も美しくなります。不正に停められた自転車が通行の邪魔になることもなくなるので、みんちゅうが普及することは、ユーザーの利便性が向上するだけでなく、その街に暮らす人々にとってもプラスの影響があるんですね。
出典:BICYCLE CITY 2017年7月号
みんちゅうができること
と、ここまでは駐輪場・駐車場のユーザー視点での「みんちゅう」をご紹介しましたが、 「みんちゅう」はCtoCのサービス。今度はオーナー側の視点から、「みんちゅう」を見ていきます。
■誰でもオーナーになれる
みんちゅうの特徴は、「誰でもオーナーになれる」こと。
駐車場・駐輪場と聞くと、広くて専用の機器が設置してあって、というものをイメージされる人も多いのではないでしょうか。
広い土地を持っている人でないと駐車場を貸すことなんてできない、なんて構えなくて大丈夫。
みんちゅうなら、自宅の駐車スペース1台分からオーナーになることができるんです。
しかも、機器の設置が必要ないので、工事する必要はまったくありませんし、費用がかかることもありません。つまり、経済的負担ゼロで駐車場(駐輪場)オーナーになることができるのです。
■使っていないスペースが、利益を生む
例えば、車を持っているけれども通勤用に使っているので、平日の9時~17時頃まで駐車スペースは使ってない、なんて方は、さっそく「みんちゅう」に登録!
空いている時間帯を貸し出すことができるので、使っていないその土地が利益を生むんです!
自分は何もしてなくても、貸し出すことでお金が入ってくるなんて、こんなにいいことはないですよね。
■スマホ/PCで簡単にで登録できる
私たちの生活に欠かせないスマートフォン。みんちゅうはアプリがあるので、スマホにインストールしてユーザー情報を登録したら、すぐに始めることができます。
しかも、登録はスマホ上で完結するのでとっても簡単。10分もあれば登録できちゃいます。
■固定費がかからない
ユーザー登録はもちろん無料。システム利用料など固定でかかる費用もないため、オーナーにとってのリスクはほぼありませんよ。ここまで聞くと、なんだか使わない手はない、という気になってきませんか?
こんな時に使える「みんちゅう」
たとえば、大きなスタジアムやホールなどの近くに住んでいて、その会場でイベントが開催されるとき。
郊外にあれば、車を利用して訪れる人も多いですよね。
しかし!会場の収容人数に対して駐車場の数が十分でない場合もあります。
そうなると、考えることはみんな同じ。会場近くのコインパーキングを探しますよね。
でもみんな考えていることは同じなので、コインパーキングもすぐに埋まってしまいます。
みんちゅうを使ってほしいのは、そんなとき。
スタジアムの近くに住んでいて、しかもイベントの開催時間帯は駐車スペースが空いている、なんて時には、そのスペースはまさに、車で来た人にとってみれば、「ここに停められたらいいのにー!」なんて思われている場所なんです。
使える場所を、使いたい人に使ってもらう。何もしなければ何の利益も生み出さないスペースが、利益を生むスペースへと変身するんです。それってすごく魅力的じゃありませんか?
登録して損はない!ますます広がる「みんちゅう」
リリースから間もないサービスですが、すでに駐車場・駐輪場の登録もされている「みんちゅう」。
車を持たず、普段は自転車移動が多い、という人でも使えるサービスなので、登録しておけばいざという時にパッと使えて便利です。
ユーザーとして登録するだけでなく、オーナーとして自分の家のスペースを登録しておくと、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなりますよ。
• 全く使っていないスペースがあってもったいない
• 経営しているマンションは満室だが、駐輪場・駐車場が空いていてもったいない
• 毎日自転車で通勤しているから、平日は駐輪スペースが空いている
• 毎日車で通勤しているから、平日は駐車場が空いている
• 休日は車で出かけることが多く、駐車場が空いている
• 月々のお小遣いがもっと欲しい!
• 車のローンを返済中だから、あまり贅沢ができない!
• 月極などの駐車場を経営してるけど、空きが出て困っている
• 所有している土地で不正駐輪が多くて困っている
こんなお悩みを抱えている方、あなたのお家の空きスペースを有効活用してみませんか?
スペースを提供することで、助かる誰かがいる。そして、街の景観や交通を守ることができる。いいことづくしのシェアリングサービス。まずは登録してみると、その便利さがきっとわかるはずですよ♪