あなたは言葉に自信がありますか?
最近は特に
パソコンやスマートフォンが
普及したことにより、
直接コミュニケーションをとることや、
手紙を書く機会が
どんどんと減ってきています。
だからこそ、
言葉というものがだんだんと
軽視されているようにも思います。
あなたは自分が使っている言葉が
正しい日本語であるという自信がありますか?
ペンは剣よりも強し
「ペンは剣よりも強し」という言葉がありますが、
その言葉通り、言葉は時として、
人を傷つけてしまったり、
逆に、言葉で人の心を救うこともあります。
それほど言葉というのは、
私たち人間にとっては
とても影響力のあるものです。
しかし、時代とともに、
日本語がだんだんと間違った意味で使われていたり、
無駄に省略化されたりして、
本来の素晴らしい日本語の意味が
伝わらなくなっている・・・ということも
よく目にします。
本来日本語は、世界中の人々が羨ましい!
と魅了させるほど、
美しい言葉だらけなのです。
だからこそ、
日本人で生まれてきたからには、
もっともっと美しい日本語を学び、
普段から使えるようになっていきませんか?
本当に美しい人というのは、
外見だけでなく、
普段の振る舞いや使う言葉が美しい人なのです。
幸せを呼ぶ、夢の言の葉たち
よく耳にすることかもしれませんが、
言葉には言霊と言って、
言葉に魂が宿っていると、
昔から信じられてきました。
だからこそ、たくさんの美しい言葉を
知り、集めることで、
あなたの魂が内面から、
輝きが、ふわ〜と溢れ出すかもしれません。
1,花筏(はないかだ)
水面に桜の花びらが舞い散って、
筏(いかだ)のように流れていく・・・
そんな様子を花筏と言います。
たった2文字の言葉ですが、
桜が舞い散っている春のキレイな情景が
目に浮かんできませんか?
2,夢路(ゆめじ)
「夢」の語源は「寝目(いめ)」
からきているって知っていましたか?
眠ることを「い」と言っていたそうで、
「眠りながら見るもの」という意味から、
「寝目」が「夢」というようになりました。
その夢を現実を結ぶ道、
そして夢の中の道。それが夢路です。
昔は夢の中に人が出てくると、
夢に出た相手が、
自分を思って会いにきてくれたのだと
考えられていました。
夢の通い路とも呼ばれるように、
現実では会えない人、
思いを伝えられない人が、
夢の世界にやってくる・・・
夢路は、
その人たちの道でもあったのです。
3,風媒花(ふうばいか)
風に運命を託した植物、
それが風媒花です。
風媒花は地味で、目立たない花をつけ、
ひたすら風が吹くのを待ちます。
その代わり、花粉はさらさらしていて、
飛びやすく、量が多いのが特徴なのですが、
そのせいで、どちらかというと
嫌われ者になってしまいました。
ただそんな風媒花も
その花にしかない役割があります。
だからこそ、この言葉を通して、
お互いを認め合える生き方の大切さを学ばせられます。
4,紅差し指(べにさしゆび)
口紅を薬指にとり、
唇にそっとつける・・・
なんだかハッとさせられるような、
色っぽいしぐさです。
昔は薬指のことを、
「紅指し指」と呼んでいました。
現代では薬指で
口紅をつける習慣がなくなってしまったため、
そのように呼ぶことはなくなってしまいましたが、
5本指の中でも、薬指は
なかなか普段使わない指ということで、
最も清潔な指とされていました。
清潔な指で薬をよく塗っていたので、
「薬指」をなったんですね。
5,乙粋(おついき)
洗練されていて、
渋みのある色気が感じられることを、
「乙粋」といいます。
ちょっとやそっとでは出せない、
ある意味、
最高級のほめ言葉です。
6,心星(しんぼし)
北極星ポラリスのことです。
いつも、真北の天にいて輝いています。
古代中国では、
天帝の居場所ともされていました。
道に迷った旅人も、
大海原で途方に暮れた船人も、
何人もの人々が、
空を見上げこの北極星を
道標にしたことでしょう。
心の星とあるように、
心の宇宙にもあなただけの心星が
きっと、あるはずです。
人生に迷ったときにこそ、
心星を探してみてください。
7,撫子(なでしこ)
撫子の語源は、
撫で撫でして、いつくしみ、
可愛がる子という意味からきています。
中国から入ってきた「唐撫子」と
区別するために、
撫子に大和をつけて、
「大和撫子」と呼ばれるように
なっていきました。
そしてそれが、
日本古来の美しさを兼ね揃えた
女性の代名詞となったわけです。
8,玉響(たまゆら)
玉は、美しい石や
宝石のことです。
その宝石が揺れる、ほんのわずかな
時間のことを、
「玉響」といいます。
地球から見れば、私たちの一生など、
ほんの玉響な時間になるということです。
それがある人にとっては
短く感じたり、長く感じたりするかもしれませんが、
それよりもその一瞬に一瞬に
玉響のようなきらめきをどう放ち、
輝かせることができるのか、
それが大切なことではないでしょうか?
9,天衣無縫(てんいむほう)
天女の衣のには
縫い目がないのだそうです。
そのことから、技巧を凝らさなくても
そのままで完成されたような作品を、
天衣無縫と
呼ぶようになったといいます。
天才的な芸術家の作品が、
まさに天衣無縫というわけです。
10,心化粧(こころげしょう)
心構えをして、
改まった気持ちになることを、
心化粧といいます。
お化粧が上手な人は、
自分の顔の長所を良く知っていて、
そこを引き立たせるようにお化粧をします。
決してごまかしたり、
隠したりするのではないのです。
だからこそ、心化粧も
そういったことなのかもしれません。
いかがでしたか?
もちろん、まだまだ日本語には
美しい言葉がたくさんあります。
美しい言葉を口に出したり、
心に集めておくだけでも、
本当に幸せになってしまうから
不思議です。
言葉によって人生は作られているからこそ、
今日から少しだけ
言葉に意識しながら、
できるだけ美しい日本語を
使ってみてくださいね!
きっとあなたの人生に、
幸せと奇跡が訪れるかもしれません。