競馬初心者でも楽しめる、競馬場
11月最後の日曜。
これまで「まかないフェス」「和牛ショー」とグルメレポートをお送りし、次なる獲物を探していたところ・・・
ありました!「ワールドグルメフェス」!!!
東京都府中市にある東京競馬場で開催される今回のイベントは、競馬と同時開催。しかも訪れた当日は、ジャパンカップという大きなレースの開催日!
せっかくなので食べるだけじゃなく、競馬も見てみましょう、ということで行ってきました、ワールドグルメフェス&ジャパンカップ。
実はGIGI編集部の全員が競馬初心者。なので今回は、競馬ファンの男性社員も連れて、競馬場の楽しみ方をレクチャーしてもらいました。
競馬場に行ったことのない人でも、これを読んだらきっと行きたくなる、そんなレポートをお送りします!
テーマパークを彷彿とさせるエントランス
みなさんは競馬場と聞いて、どんなイメージをしますか?
筆者の個人的イメージでは、来場者の年齢層は高めで男性が多く、あまりキレイなイメージではありませんでした。
しかし、実際行ってみるとこんな感じ。
お、おしゃれ・・・!
清潔感と高級感のあるエントランス。
JR府中本町駅と京王線府中競馬正門前駅からは直結の専用歩道橋があり、雨の日でも濡れることなく競馬場まで行けちゃいます。便利!
エントランスから漂う非日常感は、まるでテーマパークへ来たかのよう。
中に入る前からワクワク感が高まります。
さっそく入場します。
大人1人200円で入場券を購入し、いざ場内へ!
ちなみに今回の入場券のデザインはこちら。

チケットには「36th JAPAN CUP」の文字が。特別感がありますね。
外からはあまりわかりませんでしたが、中に入ってみるとすでにこんなに人がたくさん・・・!
冒頭にも書いたように、男性が多くて年代層は高めのイメージを持っていましたが、意外にも若い女性だけのグループやカップル、親子連れなど、幅広い年代の方々が行き交っています。
競馬新聞とにらめっこして、真剣な表情で勝ち馬を予想しているのは何も男性だけではありません。
女性でも競馬新聞を持った方も見られ、完全に筆者の競馬場のイメージは崩れました。
若い女性だけのグループなんかは、GIGI編集部と同じように、グルメフェス目当てで来られた方たちもいるかもしれませんね。
というわけで、まずは腹ごしらえにLet's go!
コースの真ん中がイベント会場!?ワールドグルメフェスへ出陣
建物内に入り、イベント会場を目指します。
イベント会場は何と、競馬場のコースの中。
競馬のコースは1周2000mなのですが、そのサークルの中の空き地を有効活用しているというわけですね。
地下の通路を通って再び地上に出ると、公園のように整備された広場になっています。
イベント会場から見たスタンドがこちら。
うーん、大きいですね!!
6階席まであるというスタンドを、こうやって見ると圧巻の大きさです。
スタンドと芝生席を合わせると、なんと最大22万5000人収容するんだとか。
Mr.Childrenの日産スタジアムライブでも約7万人の観客動員数ですから、その3倍ともなると・・・
桁違いのスケールです。
入り口・建物内の雰囲気とは違い、ここはほのぼのとした雰囲気。
そして今回レポートするのがこちらのイベントです。
↓ ↓ ↓
世界各地のグルメを味わえるという、なんともテンションの上がるイベント。
食べ物だけでなく、世界各国のビールやワインも楽しめるなんて、お得感がありますね。
それでは、世界各国のグルメをレポートします。
■ケバブ(トルコ)
トルコを代表する料理、ケバブ。今回はチキンとビーフの2種類がありました。
店内でくるくると回る大きな肉の塊を、トルコ人のお兄さんたちがその場で削ってくれます。
キャベツとともにお肉をたっぷりはさんで、さらに上から特製ソースをかければ出来上がり。
ケバブのほかに、おつまみ用にお肉だけの販売もされていました。
香ばしくてジューシーなお肉と甘みのあるソースがマッチしていて、チキンもビーフもどちらもパクパク食べられちゃいます。
■ピザ(イタリア)
ワゴンの中に設置された本格的な窯で焼かれるピザ。
今回はマルゲリータとミートソースの2品をチョイスしました。
生地は薄いけどモッチモチ。
焼きたてアツアツのピザはモッツァレラチーズがよく伸びて、それはそれは美味!
ミートソースのほうはというと、ピリッと辛いスパイスが効いていますが、それをチーズがマイルドにしていて、こちらも美味。
どちらもおいしくいただきました。
■からあげ(日本/大分)
お次は日本のグルメ。
からあげで有名な大分・中津。中津の人たちは「からあげは家庭で作るものではなく、お店で買ってくるもの」というくらい、からあげの名店が集まる地区です。
そんな中津からあげが出店していたということで迷わず購入。
肝心の写真がありませんが・・・(ごめんなさい)
ひとつひとつが大ぶりのからあげは、衣はカリッと、お肉はジューシー。
あっさりとした味付けながら、うま味はぎゅっとお肉にしみこんでいて、なんとも言えないおいしさ!
衣も薄めなので油っぽくなくて、いくらでも食べられそうなからあげでした。
■実はこの他にもたくさん食べていましたが・・・
今回出店していたのは15店舗ほど。
このほかにも、きりたんぽ鍋、プルコギ丼、シュラスコ串、クレープ、ベルギービールと世界各国の味を満喫していたのですが、
満喫しすぎて写真を撮るのを忘れていました。すみません。
総括すると、どれもおいしかったです!
いざ、競馬観戦へ
腹ごしらえも済んだところで、いざ競馬観戦へ。
コース内の広場から建物のほうへ戻り、パドックへ向かいます。
パドックとは、レース前の馬の状態を確認する場所。
各レースの出走する馬が、スタート前にパドックへ出てきて小さなサークルを3周ほど回ります。
パドックの大きさはこんな感じ。
レースのコースを小さくしたようなサークルですね。
観客はここを歩く出走馬の状態を見て、予想を変えたりするんだとか。
毛並み、筋肉のつき方などを見ているそうですが、競馬初心者の筆者には違いがよく分からず。
パドックはあくまでも最終確認。
競馬新聞や、場内で配られているパンフレットには、出走馬の直近3レースの戦績が記載されているのですが、それも大事な情報。
例えば、Aの馬は直近でGⅡのレースで優勝、Bの馬はGIのレースで4位だと、順位だけ見ればAの方が上ですが、強い馬が出走するGIレースで4位のBの馬の方が、実は成績としては良い、となります。つまりどのレースで何位だったか、という事前情報をもとに、レースで勝つ馬を予想するのです。
最近のレースの成績を踏まえて予想した馬と、完全に見た目だけで「かっこいい!」と思った馬の番号をメモし、いざ馬券を買います。
馬券を買うにはまず、このシートに賭け方と馬の番号、金額をマークします。
買い方の違いは次のとおり。
・単勝:1着のみを当てる
・複勝:1位の馬を複数予想
(以下略)
・3連単:上位3頭の馬の順位をすべて当てる
初心者なので今回はリスクの少ない「複勝」で買ってみます。
パドックで目星をつけた馬の番号をシートにマークしていきましょう。
今回筆者が買ったのは、
キタサンブラック、ゴールドアクター、ラストインパクトの3頭。
それぞれ300円ずつ賭けました。
マークが終わったら、馬券を発券しに行きましょう。
スタンド入り口の近くに、自動馬券発券機があります。
これに先ほどマークしたシートを入れると、賭けた分の金額が表示されますので、お金を払います。
そうして発券された馬券がこちら。
この3頭を選んだ理由は、「見た目がかっこよかったから」。
「初心者のくせに何を言ってるんだ」と思ったあなた。
初心者でも馬を見たらなんとなく、この馬は速そうとか、この馬は落ち着きがあるとか、雰囲気で感じ取れます。
いよいよスタート!
馬券を買ったら、いざスタンドへ。
今回は、椅子のあるスタンド席よりさらに前方、芝生席から観戦します。
入ってみると、競馬慣れしている人達がすでにレジャーシートを敷いて、寝そべっていたりカメラを構えていたり。
思い思いに楽しんでいるようです。
レースのスタートまであと数分。場内がざわざわし始めます。
そして鳴り響くファンファーレ。
観客席から沸き起こる拍手と歓声は、出走馬と騎手がコース内に入ってくるとさらに大きくなり、興奮が高まります。
スタートのゲートに馬が入っていく間は、一時の静寂。
ゲートが開き、馬たちが一斉に飛び出していった瞬間、またまた大きな歓声が沸き上がります。
芝生席で馬を間近で見ていたGIGI編集部は、馬の速さに驚くばかり。
速い!とにかく速い!そしてかっこいい!!!
競走馬たちが目の前をあっという間に通り過ぎていきました。
直走路からカーブに入り、反対側の直走路を走っている間は芝生席からは見えないので、場内の大型スクリーンをひたすら眺めます。
このレースでは1番人気のキタサンブラックが、スタートから先頭に立ち、ずっと先頭でレースを引っ張っています。
速いなあ~と感心しているGIGI編集部の横で、「ちょっと遅いな」とつぶやく競馬慣れしている風の中年男性。
なんでも、これだけ速いスピードで走る馬(騎手)たちの間でも駆け引きがあるのだそうです。
スタートダッシュで先頭に立ってレースの主導権を握ると、中盤でわざと少しペースを落として力をためて、最後のスパートで抜け出すなど、まるで陸上のトラックレースさながらの駆け引きが繰り広げられているのだとか。
駆け引きは馬がするのではなく、騎手が馬に指示をしますので、騎手同士の頭脳戦でもあるのですね。
レースはいよいよ終盤。
第4コーナーを回り再び直走路に戻ってくると、観客の興奮も最高潮!
ラストスパート合戦で、順位が目まぐるしく変わります。
雄叫びにも似た歓声が場内を包みます。
そしてこのレースの1着は・・・
1番、キタサンブラック!!!
1番人気だっただけあって、場内は大盛り上がり。
そしてちゃっかりキタサンブラックに賭けていた筆者、オッズが1.5倍だったため、
300円×1.5=450円ゲット!
複勝で900円賭けていたので結果的にマイナスなのですが、ちょっとでも戻ってくると嬉しいものですね!
レース後、勝利したキタサンブラックは優雅にコースをウイニングラン。
騎手はあの有名な武豊選手。スタンドに向かってガッツポーズを決めるなど嬉しそうです。
ここでGIGI編集部にちょっとしたハプニングが。
この日行われたジャパンカップ、海外からの招待馬も出走するレースなので、海外からの報道陣も来日していたのですが、なんとGIGI編集部がインタビューを受けることに!!
その様子がこちら。

外国人レポーターからの英語の質問に流暢な英語で答えます。
じつはアメリカの大学を卒業している彼女。なんて言ってるのか分からないけど、
「武豊って日本ではすごくたくさんファンがいる騎手なんです!」みたいなやり取りをしていました。
もしかしたら、海外のニュースで彼女の映像が流れたかも?
GIGI、世界へ進出です。
サブちゃん、歌う
レース後には表彰式が行われます。
優勝した馬の馬主、騎手、調教師が表彰されるのですが、
この日優勝したキタサンブラックの馬主、実はあの有名な演歌歌手、北島三郎さん!
だから「キタサン」なのか!!!
北島三郎さんは馬主としても有名で、数々のレースで優勝しているそう。
そんな北島さん、レースで優勝すると必ずする「お約束」があるのだとか。
それは、表彰式で代表曲「まつり」を歌うこと。
これはもう見ていくしかないでしょう、ということで、表彰式まで見ることに。
初の競馬観戦で北島三郎さんの生歌が聴けるなんて、GIGI編集部、ラッキーガールです!
「これが競馬の まつり~だよ~~~」と、競馬に合わせた歌詞にアレンジして見事に歌い上げると、場内からは大きな拍手が。
北島さんの馬が勝ったときは、ここまでが一連の流れのようです。
馬券を換金しよう
さあ、表彰式も終わったらイベント終了。競馬場を出ます。
と、その前に、勝った馬券を換金します。
馬券を買ったのと同じ機械で換金ができます。
無事に450円ゲットして、これにて初めての競馬は終了。
大興奮のうちに幕を閉じました。
初心者でも競馬に興味なくても楽しめちゃう、それが競馬場。
いかがでしたか?
今回初めて競馬場に行ってみて分かったのは、
思ったよりもキレイで、女性だけで行っても十分楽しめる場所、ということ。
競馬以外のイベントはもちろん、競馬の迫力と興奮にすっかり魅了されました。
行ったことのないあなたでも、行けばきっと楽しめるはず♪
次の大きなレースは、12月25日(日)の有馬記念。
こちらは千葉の中山競馬場で開催されます。
この記事を読んで競馬、もしくは競馬場にちょっとでも興味を持ったあなた、
ぜひ行ってみては?